リハビリテーション科

小児リハビリテーション

小児リハビリテーションに関して

発達に何らかの心配があるお子さんに対し、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が外来で支援を行っています。対象は発達障害、ダウン症、脳性麻痺等の障がいによって日常生活や学校生活に支援が必要と診断されたお子さんです。当院では、学校・地域との連携を積極的に行いながらお子さんの気になる事柄を確認し、療法士は目標を立てて支援を行っています。検査には、知能検査、ソーシャルスキル、読み書き、感覚統合、不器用さなど各種評価を実施しています。また、県立広島大学の島谷康司教授(1回/週 当院勤務)から助言も受けています。

実施している評価一覧

発達段階、感覚・運動・認知、社会的な関わり方に関する評価などを行っています。評価結果から、どのようなことが得意、あるいは苦手なのかを把握し、それを基に関わり方や支援の方法を注意深く考えていきます。

検査項目 内容
WISC-Ⅳ 知能IQを分析的、領域的な側面から捉えられる検査
K-ABCⅡ 認知能力と学力の基礎となる習得度が測定可能。教育的な働きかけに直結する検査
SP感覚プロファイル 感覚の過敏さや過鈍さといった問題について、複数の感覚領域にわたり包括的に把握できる検査
Vineland-Ⅱ
適応行動尺度
適応行動の発達水準を幅広くとらえ、年齢群別の相対的評価を行うとともに、個人内差を把握できる検査
S-M社会生活能力検査
第3版
自立と社会参加に必要な生活へ適応能力を子どもの日頃の様子から社会生活能力の発達を捉えられる検査
STRAW-R 標準読み書き
スクリーニング検査
学習に必要な読み・書きを評価し学習到達度を測定する検査

学校教育現場での支援

広島県立福山特別支援学校で理学療法士・作業療法士が非常勤勤務を行っています。当院の子どものリハビリテーション経験を学校教育という実践現場でも活かすことができており、また教育実践現場の経験が当院のリハビリテーションにも活かされています。

連携病院

県立広島大学保健福祉学部付属診療センター